2015年9月23日水曜日

NLP 若手の会第10回シンポジウム (YANS 2015)

2015年9月3日から5日にかけて NLP 若手の会第10回シンポジウムを開催しました.ご参加くださいました皆様,どうもありがとうございました.

2011年と2012年のシンポジウムでは委員として会に関わっていましたが,昨年, PFI の海野さん,東北大学の岡崎さんとともに委員長を拝命いたしましたので,それなりに指導的な立場で関わることになりました. NLP 若手の会では,私の知る限りでは,ずいぶん前から(もしかしたら設立当初から)複数の委員長を置く形態になっており,複数の委員長のなかの1人が交代である年のシンポジウムの開催の諸々を担当する,という形になっています.現在の委員長の任期はそのため3年で,今年は海野さんが運営の諸々を主に担当され,来年は西川が,そして再来年は岡崎さんが運営の諸々を主に担当することになります.複数の委員長を置く体制は負荷の分散やフェイル・セーフの観点から何かと便利で,この仕組みは今後とも続ける必要があるのだと思います.

昨年末から今年の頭にかけては,海野さん,岡崎さんと若手の会の基本的な方向性を議論し,その後は,私はちょっと後ろに下がって,海野さんを補助するような形で運営に関わっていましたが,海野さんに何かと任せきりにしてしまったと少々反省しています.いずれにせよ来年は働かないといけないということはあるのですが…….

NLP 若手の会シンポジウムが合宿形式で行われたことは今回を含めて3回あり,2005年に熱海で,2014年に三浦海岸で,今年2015年は和倉温泉でそれぞれシンポジウムが開催されました.合宿形式での開催はとにかく大変で,これは宿所に関わる諸々の手続きを全て運営委員会が行わなければならないことによります.合宿に関連する仕事はもう完全に,研究者のいういわゆる「雑用」に相当するようなもので,若手の会の委員は若い自然言語処理研究者および技術者で構成されていますので,こういった仕事をお願いするのはなかなか心苦しいものがありますが,委員の皆様の尽力で無事に開催することができ,胸をなで下ろしています.


図1 : バーベキューの準備のため火おこし.天候に恵まれました.

図2 : Google のマネジャーに指示され焼きそばを作る Google のエンジニア.
この焼きそば,単価が恐ろしく高い.

今年のハイライトといえば何といってもバーベキューで,参加者の皆様の会場への移送や食材の調達などいろいろ準備がありましたが,個人的に印象に残っているのは火おこしで,普段はプログラムを書いたり論文を書いたりしているプログラム委員たちが悪戦苦闘しつつ揃って炭火を起こしている光景はなかなかシュールでした.面白い話としては,東京工業大学の奥村・高村研究室の皆様が火おこしに熟達しており,これは同大学すずかけ台キャンパスの構内にはバーベーキュー場があり,同研究室では頻繁にバーベキューが催されているからなのですが,大変助かりました.人生,何が役に立つかわかりませんね.

西川自身は自動要約プログラムのデモをしました.詳しくはまた別途書きたいと思いますが,招待講演してくださった @oza_x86 さんから JavaScript 版要約器を作ってはどうか,とご助言をいただきました. JavaScript 版の要約器は作ろう作ろうと以前から考えつつもなかなか手をつけていなかったもので,せっかくお言葉を頂戴したのでこれについてはさっそく作ってみました.若手の会はこういった議論が動機付けになり,新しいことをしようという気にさせてくれるところがありがたいと思っています.


図3 : 後始末を終え,帰りの特急列車でビールを飲み始める我々.
後ろの席で疲れた海野さんが寝ています.

来年も何とか頑張りますので引き続きよろしくお願いいたします.

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